学生さん「お母さんが何をしているか知らなかった」」

昨日はNPO法人地域母親支援サージファム(Sage Femme)を主催する助産師の高津三枝子さんをお迎えして、ベビーマッサージとお母さんのヘアケアの会を開催。それにあわせて看護学生の3人の実習もありました。

 

お母さん方が到着する前に、地域の居場所づくりをすすめるMam's Styleから簡単にご説明。

・行政や民間との中間に位置するNPOの役割(市民自ら課題へ取り組む非営利活動)

・地域のお母さんの困り事(孤育て、産後女性の仕事に関する不自由さ)

・困り事への解決(催しによる仲間作り、育児用品リユースから始まる共助)

 

今日の学生の役割としてのキーワードはこちら「黒子になれ!」

・初対面のお母さん同士がゆっくり話ができるよう、ベビーのサポート

・食事づくりの準備をしてスムーズな進行をサポート

 

学生さん3人が協力して食材のカット、火起こしで羽釜ごはんと豚汁を作ってくださいました。お陰様でイベントは滞りなく進み、初めてのお母さん同士日ごろのおしゃべりや疲れた体をリフレッシュすることができました。

 

 

「お母さんって何をしているのか知らなかった」

事後、今日の成果を学生さんに発表していただきました。

 

・今日何をするか分からず来て、(病院で目にする親子)の姿しかイメージがないので普段のお母さんが地域の中でこうやって過ごしているのを初めて見ました。来てみてようやく分かりました。自分もお母さんになったらこうして子どもを連れて地域参加したいと思います。(女学生)

 

・困ったお母さん同士が集まったりすることで共感し合えると思えました。(女学生)

 

・ご飯がうまくできました。男なので(女性である)お母さんの中に率先して入っていくことはなかなかできませんでした

 

今日こうして20代の学生の目線で母子の普段の姿を見ていただいた素直な感想は、子育て支援活動する私たちに新鮮な驚きを感じさせてくれました。

巷にはお母さんはいっぱいいる。けれど生活する母子の普通の姿は若い学生からは見えておらず、女性の生きる姿の見通しがまだまだ不透明であること。

 

「共感」は同じお母さん同士に有効。

妊娠後、独身の友人とは徐々に疎遠になりがちな傾向がある。お母さん同士のスムーズなコミュニティとの出会いを用意しながら育児不安を取り除く。そして同じお母さんではなくても共感できる大きな女性としての共感のあり方を考えさせられる。

 

女性が担うことが多かった分野へ男性が飛び出している。嬉しさの反面、授乳する女性などに面することもあり遠慮する場面も多々ある。今まさに学生さんが感じているところだと思います。女性は女性同士すぐに仲間を作り不安を取り除こうとするが、育児をする男性の頼りどころはまだまだ少ない。育児に不安を感じたお母さんがまず先に相談する相手は夫。育児の役割を大いに握っているのです。